【仕事の断り方】無駄な仕事を増やす上司から仕事を断る方法７選

無駄な仕事を増やす上司に困っている…
無駄な仕事はうまく断りたい…
そんなふうにお悩みではないでしょうか？

今回の記事では、「エッセンシャル思考」という本の考え方をベースに、無駄な仕事の断り方をご紹介します。

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ベースの考え：最小の時間で、成果を最大にする、エッセンシャル思考

日本企業は、非常に長時間労働が多いことで知られています。

それは、長年「終身雇用」「年功序列」の企業慣習があり、「会社へのコミットメントの強さ」が給料に結びついているからです。

いかに少ない労力で、最大限の成果を出せるかが最も重要とされています。

日本も、大企業を中心に、だんだんとこの考え方に移行しつつあります。

よって、エッセンシャル思考は、今の時代を生きる会社員全員が身につけるべき考え方と言えます。

この記事では、「最小の時間で、成果を最大にする」ために、成果に関わらない「無駄な仕事」を見極め、捨てる技術を解説します。

無駄な仕事の見極め方

ここからは、具体的にどうやって無駄な仕事を見極めたらいいかを解説します。

仕事の優先順位マトリクス

最もわかりやすい仕事の優先順位の付け方は、重要度と緊急度でタスクを4種類に分ける「優先順位のマトリクス」です。

縦軸に重要度、横軸に緊急度を取り、今抱えている仕事を４象限に分類します。

A：重要度も緊急度も高いタスク
B：重要度が高いが、緊急度が低いタスク
C：緊急度が高いが、重要度が低いタスク
D：重要度も緊急度も低いタスク

本来、もっとも時間をかけるべきはBのタスクです。

Aのタスクは、緊急度が高いためすぐやるべき仕事ではありますが、時間が限られているためアウトプットが粗くなりやすく、Aばかり増えるとストレスも増えていきます。

なるべくAのタスクは少なくして、Bにあるうちに（時間のあるうちに）取り掛かるようにしましょう。

Dに関しては、当然やらなくてよい仕事です。

では、Cに関してはどうでしょうか。

緊急度が高いため、すぐやらなくてはと思うかもしれませんが、重要度は低いので、本来はやるべき仕事ではありません。

なので、無駄な仕事に該当するのはCとDです。

この記事では、「重要度の低い仕事」を「無駄な仕事」と定義し、無駄な仕事の断り方をお伝えしていきます。

意識すると良いこと

エッセンシャル思考の中では、無駄な仕事を見極めるために大切なことも紹介されています。

以下で解説していきます。

考える時間を取る

そもそも、何が重要なことかを考える時間が取れなければ、エッセンシャル思考はできません。

仕事のスケジュールの中で、朝の15分は考える時間にするなど、意識的に考える時間をとりましょう。

本質を掴み取る

些細なことにとらわれずに、大局を見ることも大切です。

特に、優先順位のマトリクスでC（緊急度は高いが、重要度は低い仕事）は、緊急度が高いため「やらなくては」と思いがちです。

ですが、「本当に重要なことは何か？」と本質を考えれば、Cのタスクをやることはないと気づきます。

睡眠を十分に取る

忙しいと睡眠を削りがちですが、それは最もやってはいけないことです。

1時間の睡眠が、数時間分の成果を生むからです。

仕事で価値を生み出すことができるのも、健康な体があってこそ。

睡眠を武器だと考えて、1日7時間以上の睡眠をとりましょう。

厳しい基準で決める

中途半端なイエスをやめて、「絶対やりたい！」か「やらない」かの二択を意識しましょう。

絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーです。

中途半端にいろいろ手を出すより、重要な仕事１つに絞って取り組んだ方が、アウトプットの質は高まり、自分の評価にもつながります。

無駄な仕事の断り方

ここからは、無駄な仕事の断り方を具体的に解説します。

とりあえず黙る

無駄な仕事を増やす上司に依頼されたら、とりあえず3秒黙ってみましょう。

それから自分の意見を言ってみましょう。

沈黙で上司が察してくれる可能性もあります。

少し慣れたら、上司が気まずくなって何かしゃべるまでじっと待ってみるのもおすすめです。

代替案を出す

メールで仕事を依頼された際に有効な方法です。

代替案を出して、相手に歩み寄りながら断りましょう。

今は忙しくて難しいんですが、この仕事が終わった後であれば引き受けられます。

など、今はできないということを明確にした上で、代替案を出しましょう。

予定を確認して折り返します、と言う

無駄な仕事を増やす上司に依頼されたら、

予定を確認して折り返します。

と言いましょう。

一旦時間をおいて考えると、冷静に断ることができるようになります。

その場でつい引き受けてしまうこともなくなるでしょう。

自動返信メールを活用する

邪魔されたくない、本質的な仕事をしている時に取り入れたい手法です。

自動返信メールを設定しておいて、

現在、〇〇に集中して取り組んでおります。返信が遅くなりますが、どうかご理解ください。

などと返信しましょう。

今忙しいという事実を、わざわざ返信しなくても理解してもらうことができます。

どの仕事を後回しにしますか？と聞く

単純にノーというのが難しければ、上司にどの仕事を後回しにすべきか決めさせるのが有効です。

この仕事を引き受けますが、今抱えている仕事のうち、どれを後回しにしますか？

今かなり仕事を抱えているので、これを無理やり引き受けると品質が落ちますが、いいですか？

無駄な仕事をさせていることを上司自身に認識させることで、断ることができます。

肯定を使って否定する

喜んで引き受けるふりをして、実は断るという高度なテクニックです。

たとえば、

新人に仕事を教えてほしい。

と言われたら、

ではマニュアルを送っておきますね。

と、適切な返事をしつつ、

「自分の時間を使ってまでは教えない」という意思表示ができます。

別の人を紹介する

他に仕事を引き受けてくれそうな意欲的な人がいれば、その人を紹介しましょう。

私は無理ですけど、あの人ならその仕事に興味があると思います。

などと言って、他の人に仕事をしてもらいましょう。

断りづらいと思った時に考えるべきこと

断り方はわかったけど、でも、断りづらい…。

そう思ってしまう方に、意識しておいてほしいことをお伝えします。

頼み事と、その人との関係性は切り離す

無駄な仕事を増やす上司に何かを頼まれた時、私たちはそれを関係性の問題だと思ってしまいがちです。

でも、頼みを断ることと、相手を拒絶することはイコールではありませんよね。

関係性と切り離して冷静に考えることで、正しい判断ができるようになります。

ここで仕事を受けたら、自分は何を失うのかを考える

ここでイエスと言ったら、自分は何を失うのかを考えましょう。

もしもこれを選んだら、別のもっと価値のあることができなくなる

ということを意識すれば、安易に仕事を受けることは無くなるはずです。

好印象よりも、敬意を手に入れる

ノーを言うことで、相手と気まずくなることを恐れる方もいるでしょう。

確かに短期的にはそうかもしれませんが、長期的に見れば、ポジティブな面もあります。

「そういう考えを持った人だ」と受け入れてくれて、敬意を払ってくれるからです。

うまく依頼を断ることは、「自分の時間を安売りしない」というメッセージにもなるのです。

あいまいなイエスはただの迷惑

あいまいなまま引き延ばされるよりも、はっきり断られるほうが相手にとってもずっといいです。

「結局できませんでした」

が相手にとっても一番困ることなので、最初にはっきり断ってしまいましょう。

まとめ：無駄な仕事は断って、自分の時間を大事なことに使おう

この記事では、無駄な仕事を増やす上司から、うまく仕事を断る方法を解説しました。

大事な点をおさらいします。

上司から仕事を依頼されたら、断りづらいものです。

ですが、

この仕事を受けたら、自分は何を失うのか

を常に考えることで、断ることができるようになります。

また、曖昧なイエスは相手にとっても迷惑になります。

無駄な仕事を正しく見極め、本当に価値のあることに自分の時間を使うようにしましょう。

もっと詳しく知りたい方におすすめの本

• より少なく、しかしより良く働く方法がわかる
• 無駄な仕事を見極める力がつく
• 本質だけに集中する習慣がつく